このご時世にバイアメリカン


これまでは、こちらのブログでは法律情報だけに限定していましたが、本館であるdoblogが大規模障害が発生してしまいましたので、保険の意味でこちらにも載せるようにいたします。

まさに日記でたいした内容ではないですが、ご了承ください。

アメリカで経済対策の法案に国産品の購入を呼びかけるバイアメリカン条項が加わりました。

輸出で成り立っている日本にとってはとんでもないことですので、反対の見解を表明していますが、それ以前に国産品購入を義務付ける補助金はWTO法に照らして問題があります。

昔のように、通商政策を自由に出来ることはなくなっており、アメリカとてWTOパネルで敗訴することはあります。よってこの問題も行方によっては法廷闘争になるかもしれません。

さて、WTO法違反をすると相手国は対抗措置をとることが出来ます。

セーフガードなどに対してもできるので、違法措置に対しての措置だけではないのですが、とにかく自国産業の保護のために何かすると相手国から反撃を受けます。

今回のアメリカのバイアメリカン条項についても、これによって生み出される雇用は数千人に過ぎないと見込まれるものの、対抗措置でアメリカは万単位の雇用が失われると見積もられています。

この見込みは多分あたっていると思います。

WTO法上の対抗措置をとられた例で思い浮かぶのが、日本が中国の畳表などに対してセーフガードを発動した例です。

中国は日本の自動車などに対抗措置を発動したため、収支は圧倒的に日本の赤字で終わりました。法的にだけではなく事実上も国内保護的な措置は取れなくなっていることは覚えておいた方がよいことだと思います。


About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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