最高裁、消費者金融の過払金返還請求権の消滅時効は一連の取引の終了時から起算されると判示


判例や立法の一連の流れの結果、グレーゾーン金利を完全になくす方向になり、サラ金に対する過払金返還請求が次々と提起されています。

さらにこのたび、消滅時効の点でも返還請求に有利な判断が示されました。

最高裁判所第一小法廷平成21年01月22日判決 平成20(受)468 不当利得返還等請求事件 

債権の時効ということなので10年ということになりますが、サラ金との取引は長期間にわたるので、過払いが10年以上までに生じている場合がままあります。

この点について最高裁は特段の事情がない限り、消滅時効の起算点は取引終了から起算されるとして、10年以上までに生じた過払いでも返還請求できる場合を肯定しました。

サラ金の取引が、小口の取引を繰り返していく一連のものになる点に理由を求めることが出来ると思われます。

よって、この結論も十分理由をつけることは可能だと思いますが、これはサラ金をつぶそうとしているとしか思えないという率直な指摘を弁護士先生がされていました。確かにその気はあり、逆効果もかなりでている感じがありますが、社会問題にもなり立法であのような内容が成立した以上、国民の意思があるということなのでしょう。
ただし副作用まで認識した上でとられた態度なのかはいささか疑問です。


About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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