今日の日経の朝刊一面の左囲みの記事で、会社と従業員の意識のギャップの話が出ていました。
業績がようやく上向いてきたのに、松下など合理化の手を緩めない企業は数多いですが、働く側としては、よくなるまでの辛抱として何とかしのいできたのにそりゃないよって話でした。
この間の研修でも、元幹部の方が「業績が上向いて黒字がでてくると従業員は安心して、元に戻ろうとする。そこで、いかに改革を手を緩めないかが大事だ」というお話をなされていました。
なるほど甘いことはいってられないなと思いますが、よくなるまでの我慢だと思って頑張ったので一息入れたいという心情自体はわかります。(ただ、日本の会社は諸外国に比べて無駄な仕事が多くて非効率とされており、非効率を抱えた仕事をリストラ後の少人数でやったというのはあまり頑張ったことにならないのかもしれませんが、それは別論としておきます)
永遠に続くわけではないから、踏ん張れるのであって、終わりがないとしたら絶望的な気分になりますよね。
同じようなことは大学に入った直後に感じたことがあります。
「今まで勉強ばかりしてきたから、これからは好きなことをする」という趣旨のことを聞いた経験が結構あります。
実際はその次へのステップが始まっているので、そこで遊んでいると悲惨なのですが、中高一貫で勉強をしてきてようやくスポーツとか遊びができるという心情自体はわかる気がします。
私自身は飽きっぽい性格なせいか、受験勉強でも何でも一つのことにだけ我慢して打ち込むということができないため、思い切り開放感に浸れるほど頑張った経験がありません。いつもバランスはいいのでしょうが、中途半端です。そのせいか人生に時間的無駄が多いです。
経営の観点から見れば、これからは気のぬけることなどありはしないのですから、到達点にいたって艱難辛苦の日々は終わりということはもうないのでしょう。(これまでも実はなかったのかも)
そう考えると、そういう厳しい社会で生き抜いていくには、人生を楽しめるようなことを、常に働く傍らでやっていくしかないのでしょうね。