生き返りの電車の中で怪しげな咳をしている人がより一層目立ってきました。うつされないように気をつけねば。ここのところ、雇用情勢が悪化しているせいか、労働法の議論もどうにも労働者保護よりになります。しかし、その背景にある価値判断は、使用者にはなんとか雇用をきらないでも大丈夫なくらい余裕があるはずだとかのおよそ法律論らしからぬ考慮であることが多いです。完全に、会社とは使用者のほかに株主がいることや、一度前例を作ると後でも同じことを求められるので一事が万事になってしまうなどのことはどうにも気づいてもらえません。ここで私の挙げた理由も法律論ではないですが、労働法の世界というのはいざ問題となると解釈がでてくるようなところではないようです。立法論が非常に盛んであり、実際にも必要だと思いますが、価値判断が先にあるせいか、肝心の立法の成果はでていません。何とかならないものでしょうか。