ないものねだり


オバマ氏がガザへの攻撃に何も言わないことでアラブ諸国で失望が広がっているそうです。「オバマ熱」冷めるアラブ…ガザ攻撃に沈黙、失望誘うただ、よくよく考えると、オバマ氏の人的関係をみれば、黒人だとか父親がイスラム教徒だからという理由で期待するのは甘いわけです。オバマ氏の閣僚の布陣にはユダヤ人やユダヤびいきの政治家が多いことはすでに指摘しましたが、今週、オバマ氏とユダヤについてさらに知る機会に恵まれ、より一層思いを強くしました。今週の日経夕刊で、オバマ氏のこれまでの歩みについての連載記事を1面の左上に載せていましたが、今日までの4回の連載のうちかなりの頻度で、若かりしころからオバマ氏がユダヤ人脈を築きあげてきたことが取り上げられました。特に司法関係のユダヤ人と接触が多いらしく、夫人と知り合った弁護士事務所のオーナーもユダヤ人だったのですね。しかもオバマ氏は、ユダヤ人との会合に出席して、イェルサレムは不可分である旨の発言も行ったことがあるらしく、もう確実にイスラエルよりといえるでしょう。これらから考えればイスラエルはオバマ大統領が反対することはないと自信を持って軍事作戦に出れるわけですね。はじめての黒人大統領だからというのは甘い期待だということになりましょう。そもそも在米ユダヤ人は民主党の有力な支持母体であり、そのために民主党自体が伝統的にイスラエルよりです。ブッシュ政権よりもアラブ寄りになる要素は実はどこにもないように思えます。現在、特にアメリカは内向きを強めていますので、外交面はクリントン国務長官が表にでて、オバマ氏がどうこうすることはあまりないのかもしれませんね。この間、クリントン氏が上院の公聴会でスマートパワーと発言したとき、その語ばかりをやたらと強調されて報道されるのには驚きました。軍事力の行使も入っていることは前後の文脈から明らかなのですが、変化に期待するあまり、わざと一部だけ切り出していたかのようでした。一応前後の発言も字幕で訳してはいましたが。どうにも、伝えたいことばかりを伝える癖が抜けないのがNHKは困り者です。日本国内にアメリカの新政権について実際よりもよいイメージを受け付けても仕方がないと思うんですがね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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