新年最初のTIMEでは、アジアでは民主主義がうまく行っていないという話題を取り上げていました。タイが第一に引かれていたのですが、日本も入っていました。ひたすら選挙を先送りしてそのたびに与党の状況が悪化して行っているのをさしているようです。タイでは民主的な選挙の結果を、無理やり威力で特定の利益集団がひっくり返したわけですが、日本でも参議院選挙の結果が政権交代には反映していないので同じようにうつるようです。なんだか恥ずかしい話です。参議院選挙の直後、起死回生の策として衆議院を解散すればよいと、そうすれば民主党は伸びるだろうが勝てないので、自民党は政権を維持できると外国の報道機関は論評したのですが、今から考えるとその通りだったように思えます。もっとも今の状況でも民主党が選挙に勝てるかは確定的ではないようにも思えます。あれだけ迷走している割には、政党支持率で民主党の支持は低すぎます。あれだけ自民党がひどいのですから、普通なら15%くらい差がついてもいいくらいのところです。それでもあまり伸びないのは、言っている政策が下らなすぎるために、支持が広がらないのでしょう。小渕政権のときに金融危機を政局にしなかったのを後悔して、今は何でも政局にするということでずっとやっていているわけですが、政局にしたことで支持は広がったのでしょうか。プラスに働いたのは年金の追及とか目玉だったものだけで、日銀総裁人事まで政局にしたのはあまり有権者には響かなかったのではないでしょうか。何でも無理やり天下り呼ばわりして反対していましたが、事実誤認もかなりありました。これまでの見苦しい政局のせいで、あらゆる専門家集団に恨みを買った可能性がありますが、その代わりに一般国民の支持を得られたでしょうか。この迷走もまだ続くのかと思うとうんざりしますが、担い手によってこんなにも変わってしまうとは驚くばかりです。