法制審議会倒産法部会、会社の特別清算手続きを緩和する試案をまとめる


商法に会社の清算の規定がありますが、二種類の清算方法があり、普通の清算と特別清算とがあります。

特別清算は債務超過の疑いがあるときや清算の遂行に著しい支障があると認められるときにできる裁判所の監督の強い清算のことで、会社法制定に関する検討でも、破産制度に使いことから、会社法部会ではなく倒産法部会で検討が行われています。
このたび、現行の制度を手直しした試案がまとまりました。
日経に出ていた記事なのですが、ネット版で探したら見つからなかったのでリンクはなしです。

主な変更点は、
・特別清算では債権者に弁済する際に内容を債権者集会との協定で定めることになっているのですが、その協定の可決の要件が、総債権額の4分の3から3分の2に引き下げられること
・協定には裁判所の認可がいることになっているのですが、手続きに違法がある場合に認可をしないことを明文化する点
です。

今までは認可を要するとあるだけで、認可しない場合について規定がなかったのでそこを明確にしたようです。

日経の記事では、「可決要件が4分の3から3分の2になった」とだけ書かれていたのですが、あくまで弁済内容の決め方がかわるだけで、手続の開始については破産制度と同様であるので、混同しないようにしましょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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