労働法の時代のようだが…


毎日不景気な話ばかりが続いて気が滅入りますが、特に雇用情勢に関する話がよくあります。派遣の契約解除が目立っており社会問題化していますが、これに対して労働者派遣法の改正を求める声がありますが、どこをどう改正することを意図しているのでしょうか。非正規雇用にしわ寄せが来ていますが、このような景気循環に伴う労働力調整は派遣が出来る前は有期雇用の雇止めで対処していたので今に始まった話ではありません。派遣法にふたをしても、他の雇用調整ができる雇用に移るだけでしょう。景気循環と労働力の余剰は避けがたいのでどうしても生じてしまいます。これを避けるならEUのように規制で労働者保護を図りまくって解雇はだめ労働条件の引下げもだめとしてしまうしかありません。労働側ではこのEUの規制を熱心に検討する向きがありますが、これは多分逆効果ではないでしょうか。切れないならいざというときに備えて雇わなくなるだけなのでヨーロッパの各国は高失業率に悩んでいます。それらに対処するためにドイツは有期雇用を原則2年は事由を問わずに活用できるように大変革を行ったのですがその評価はいまいち判然とないようです。学生さんも含めてヨーロッパの労働法を賞賛する声は多いです。確かに一貫している点は認めますが、現実にどう帰結しているかを無視して法内容だけに注目するわけにはいかないと思います。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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