公取委、特許係争制限条項をめぐりマイクロソフトに排除勧告


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以前取り上げましたが、ソフトウェア世界最大手のマイクロソフトは、これまでパソコンメーカーを締結する契約に訴訟制限条項を盛り込んでおり、メーカーがマイクロソフトとソフトウェア中の特許について争うことができなくなっています。

マイクロソフトは、水面下でどういう動きがあったかはわかりませんが、自主的に、今年の2月下旬に、今後の契約では当該訴訟制限条項を削除することを表明しました。
よってこれからの新規契約では、訴訟は制限されないのですが、これまでの分は有効であるという立場を取っているため、過去にさかのぼって係争を可能とするものではないとの立場を取っています。
しかも新規契約とは新たに盛り込まれる技術のこととされ、従来からの技術に関しては今後も係争は制限されるとされています。

そこで、公正取引委員会はこれを不公正な取引方法であるとして、マイクロソフトに排除勧告を出しました。記事はこちら。公取委のプレスリリースはこちら

排除勧告は、独禁法違反行為をやめなさいという命令である排除措置命令の一部をなします。
勧告に応じれば、勧告審決というをのだして終わるのですが、応じないと、審判といって公取委の委員会で争うことになります。
その結果、審決が出て確定するのですが、これはさらに訴訟の場で争うことができます。

マイクロソフトは争う気満々のようなので、審判へと(場合によっては訴訟まで)続くことになるのでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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