公取委、再販対象品と非対象品の抱合せ販売の改善を要請


何だかよくわからないタイトルになってしまいましたが、ご容赦ください。

独占禁止法では、価格拘束をしての販売である再販は原則禁止となっており、例外的に六品目についてのみ再販が許されるという運用になっています。

その六品目は、書籍、雑誌、新聞、レコード、テープ、音楽CDですが、最近、これらの再販ができる製品と再販が許されないものをセットにして、価格拘束をして販売しているような例が出ており、公取委は業界に改善を要請していくことになりました。記事はこちら

記事では19条となっていますが、19条では不公正な取引をしてはいけませんとなっており、「不公正な取引方法」という別に定めた中に具体的に出ており、その12項に再販の禁止が盛り込まれています。

どうやら問題視されているのは、最近増えているおまけつきの書籍や雑誌のことのようで、DVDやプラモデル、フィギュアは再販が許されないのに、雑誌と一緒にすることで再販ができてしまうのは問題だということのようです。

ただ、これはすんなりいえるかは難しいでしょう。

独禁法違反かどうかを考えるときは、違反類型に当てはまるだけでなく、どんな市場の競争が制限されてしまうのかということと制限されてしまうことについて正当化理由がないかも考えなくてはいけません。

一般のDVDやプラモデルなどをそのままつけるならそれぞれの市場で競争が制限されるでしょうが、書籍の価値を高めるためにオリジナルのおまけをつけるのだと競争が制限されるであろう市場が理論上もないので、該当しなそうです。

また、書籍の表現上必要なものなら正当化理由があるともいえるかもしれません。

かなり微妙なので改善要請くらいにとどまっているのでしょうが、公取委にとっては再販六品目の廃止は悲願なのであえて行動に及んだのかもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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