本当に実現するのか、実現する気があるのか疑問がないではないですが、政府の知的財産戦略本部がフェアユースの原案をまとめ、ゆくゆくは著作権法を改正してフェアユースを設ける方向であることが報道されました。
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著作権、「公正目的」なら利用許諾不要に 知財本部が骨格(日本経済新聞2008年10月22日)
政府の知的財産戦略本部(本部長・麻生太郎首相)は、教育や研究など公正な理由があれば無許可で著作物を利用できるようにする新しい著作権制度の骨格をまとめた。(略)
公正な利用法であれば著作権侵害としない考え方は「フェアユース規定」と呼ばれる。政府は29日の専門調査会に「日本版フェアユース規定」の原案を提出。文化庁での議論を経て、早ければ来年の通常国会に著作権法の改正案を提出する方針だ。(07:00)
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大手紙で取り上げているのは日経だけなのですが、他の専門情報を取り扱っているウェブサイトでも取り上げられており、全くのアドバルーンではないようですが、すんなり実現とは行かない感じもします。
事実上の問題としては権利者団体がどうでるかというのがありますし、法的な問題としてはフェアユースを導入すると、散々日経が取り上げているような万々歳というようなお気楽なことにはならず裁判沙汰が続くだけと思われます。
刑事罰もついていることを予見可能性のない中で堂々とやるのは相当難しいと思われます。