それでも


振り込め詐欺に引っかかった例のうちある程度が銀行員によって止められていたのを振り切って振り込んでおり、しかもその際に銀行員が暴力を受けて負傷することすらあることが報道されていました。どのような止め方をしているのかまではふれられていないのですが、これからいくと引っかかるお年寄りの方もどうなんだという気がしてきます。思い込みで頑なになっているのだと思いますが、任意後見制度を導入された背景がうかがわれる感じです。身近な例では、老齢化が進んでしまった(かつての)新興住宅地では、私の住んでいるところだけではなく周辺のあちこちで、頑なになった住民間でトラブルが多発しています。詐欺事件とまでは行きませんが、頑なになってしかも思考能力が衰えてしまったお年寄りを食い物にする例が相次いでおり、こんなことでいいのかと思っています。さすがに引っかかる方への愛想も尽きますので、自業自得ではないかと思いがちになるのですが、内田教授が最終講義で仰ったようにこれからは消費者法の観点が大事というのは、自己責任にしてしまわず、当人の社会福祉の観点から介入していかざるを得ないだろうということなんだなと今になっては思っています。現場勤務時代にオレオレ詐欺に引っかかってパニックに陥っていたお年よりが、あまりに混乱したために振り込まずに作り話の中で現場とされた場所に来てしまったことがありました。警察に案内しましたが、常識で考えてありえないだろうと思ったのですが、振り込むことすら忘れて飛び出して九手しまう人がいるくらいですから真に受けて振り込んでしまう人がいるのは当然でしょう。そういう人が財産を失わないように介入するのが法なのだということなのでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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