公文書管理も宙に浮くのか


福田総理の持論で地味ですがまともだったものに公文書管理があるのではないかと思います。日本は公文書管理が本当になっておらず、ローマ帝国の役人が知ったら憤死するようなひどさで、何でも捨ててしまう傾向があります。これは行政だけの話ではなく、司法も一緒です。私が学部生だったころ、最高裁が大審院以来の古い判決を置く場所がないという理由で廃棄しようとしていて、東大法学部が引き取ったことがあります。東大も場所と予算があるわけでもないのですが、最高裁の見識の低さをひどく嘆いて受け入れを決めたそうです。ちょうと当時の学部長が弁論部の顧問の先生だったので、詳しいやり取りを聞いたものです。確かに置き場がないというのはありまして、仕事をしていると倉庫が書類の段ボール箱でいっぱいになっており、捨ててもいいんじゃないかとか思ってしまうのですが、そこはやはり良くも悪くも歴史的資料になるわけですから、後日の参考のためにとっておかねばならないのでしょう。東大法学部には偉大な蔵書のコレクションがありますが、これは保存自体が自己目的化しているものでして、閲覧するには非常に厳重な手続があります。法学部の建物の主役は実は本であり、教授はおまけに過ぎないというのは中里教授の言です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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