欧州委員会、インドをワインの税率をめぐりWTO提訴


日本がWTOで訴えられた事件でよく記憶されているのが、焼酎と輸入ウイスキーの酒税が違いすぎるとしてECから訴えられた件ではないでしょうか。
焼酎とウイスキーは用途が違うとか日本政府は抗弁したのですが、認められず同種の産品であるとされ、内国民待遇から無差別扱いをしなければいけないはずであるとしてWTO違反を認定されました。
これと似た状況だと思われる事件がECとインドとの間で起きています。
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EU、インドをワイン高税率でWTO提訴(日本経済新聞2008年9月23日)
 【ブリュッセル=下田敏】欧州連合(EU)の欧州委員会は22日、輸入ワインや蒸留酒への高い税率適用などが貿易障壁にあたるとし、インドを世界貿易機関(WTO)に提訴した。2006年の酒類の税率をめぐる貿易紛争が再燃した形で、欧州委はインドの地方自治体が地元企業などを保護するために、欧州産ワインなどに引き続き高い税率をかけていると訴えた。
 欧州委によると、インドのゴア州やマハーラーシュトラ州は輸入ワインなどに特別税や登録料金を適用し、貿易自由化のルールに違反した疑いがある。
(略)
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地元企業の保護のためとされていますが、地元の産品が何かによっては、同種の産品をめぐって解釈問題を生むかもしれません。
論点としてはかなり典型的のように思われますが、止むことのない通商紛争の事例として取り上げて起きます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

One thought on “欧州委員会、インドをワインの税率をめぐりWTO提訴

  1. インドの株式市場にはワイン農家が上場しているはずです。資本そのものはフランス系だったような記憶がありますが、焼酎とワインの組み合わせに似たものではなく、インド国内のワイン生産者保護のためではないでしょうか。

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