力士による労働事件?


力士を解雇しても労働法の解雇の問題になるのはなんだかおかしな感じがしますが、法形式からいくと、なってしまいます。労働審判とかの申立ても考えられるかもしれません。普通の解雇の問題と同じく、解雇権の行使が濫用ではないのかを考えるわけですが、薬物使用といったらとんでもないことなので明らかに該当しそうですが、当事者の発言を見ていると、その検査の信憑性みたいなことまで争いそうですので、本当に法的措置をとるのだとすると無駄に時間がかかりそうです。それとは別に、最近不祥事続きのせいか、日本相撲協会は解雇が目立つので、過去の事例と比べて比例原則的にどうなのかということはいえるかもしれません。時津風部屋の件では、暴行に加わった力士は刑事事件で一審がでてから解雇とする意向のようです。刑事裁判で最初の判断が出るまで懲戒解雇を待つのは実務では普通の取扱です。一方、最近の事例では薬物ということもありますが、即解雇しているので扱いに違いがあるようにいえなくもありません。その辺から主張が出来ないこともないように思えますが、スポーツでありアンチ薬物アンチドーピングのようなことは厳しく見なければいけない世界なのですから、依然として合理的な理由をつけることも可能でしょう。それにしても解雇した力士から、解雇が無効であるとして訴訟など起こされたら、体裁悪いこと限りないですね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)