国際法の世界


国際経済法を受けたので、学部時代の国際法第一部第二部以来かなりひさしぶりに条約とかを読んでいるのですが、外交交渉の妥協の結果の産物のせいで、非常に理解しがたいものを目の前にしています。遅々として進みません。思い出すと学部時代の国際法も全然面白くなかったように記憶しています。私が学部生だったころにちょうどそうだったのですが、日本では理想主義的な観点からのWTOへの信奉が非常に強いものがありまして、国際法の研究を志望する人が沢山でました。その後の自由貿易の道筋は、この間の閣僚会議が決裂してしまったことからも明らかなように、うまくいっておらず、むしろ地域貿易協定のほうが次々進んでいます。このせいでかえって世界の通商は規律が増えてしまい混乱しているので、自由貿易の恩恵が多い日本としてはWTO信者でないにしてもWTOの発展を願うべきでしょう。私の学部時代の終わりに日本政府はそれまでのWTO優先の姿勢から、地域貿易協定への方針を変更しました。経済連携協定と呼んでいますが、その第一号がシンガポールとのものでした。なぜシンガポールを選んだのかなど、締結前夜に話を聞きましたが、すごく短絡的な思考をしていて、あきれたものでした。石黒先生が非常に批判していたのを覚えています。締結した数はいくらか増えましたが、根本的な状況はあまり変わっていないまま今日に至っています。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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