知財高裁、ブログに掲載した法廷傍聴記が無断引用されたとして発信者情報開示を求めた事件で著作物性を否定


法廷傍聴記はブログに割りとよくあるジャンルらしいのですが、とある人が自分のブログでライブドアの堀江被告の事件を傍聴した法廷傍聴記を掲載したところ、これが無断で引用されたとして、プロバイダであるYahooにプロバイダ責任法に基づき、発信者情報の開示を請求している事件があります。

この事件の控訴審で、知財高裁は、法廷傍聴記の著作物性を否定して、請求を棄却した第一審を結論において支持して、控訴を棄却しました。

知的財産高等裁判所平成20年07月17日判決 平成20(ネ)10009 発信者情報開示等請求控訴事件

上記リンク先に、当該ブログの内容が掲載されていますが、確かに事実をまとめただけで、これに著作物性を認めると他の人が書けなくなってしまうと思われます。

著作物性は認めて保護の範囲をデッドコピーに限るということも考えられますが、思想感情が表現されている点があまりないので、結論から考えた構成をとるのは適当でないと思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)