不安定なつりあい


諫早湾の裁判は、控訴することになったので、開門されるのはさしあたりなくなってしまいました。

どうやら義務付け訴訟のようだとか法的な問題はさておいても、開門して果たして海は元通りになるでしょうか。

原因は干拓事業にあるのは間違いないとは思うのですが、開門してもとに戻るかは全く別問題のような気がします。
法律の話ではなく、科学的な話だと思うのですが、自然は不安定なつり合いであるのが一般であるようです。よって一度崩れてしまうと、従前の状態からは離れるばかりで、もとのちょうどいい状態に戻ることはないのではないでしょうか。
本件に照らすと、一旦門で締め切ったことで海流とかが変わり、あちこちの形も変わってしまったでしょうから、開門して障害を除去しても元通りに潮が流れていって前の通りとはいかないと思われます。
当事者もそんなことは百も承知なのでしょうね。

諫早湾の干拓に限ったことではなく、かけがえのない自然というのは本当に言葉だけの話ではないので、安直に開発することは厳に慎むべきではないでしょうか。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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