カオス


今日、末吉先生の知的財産法は渉外関係ということで、BBSやFM信号復調装置などをやったのですが、非常にきつかったです。

判決で採用している論理もよくよく見るとかなりカオスですし、国際私法学者が述べている判例批評もとてつもなくカオスです。

一致しているのは、FM信号復調装置の最高裁判決の理屈には学説からは批判がある点で一致があります。ではどう考えるのかというその先は百花繚乱でばらばらですが。

実は、FM信号復調装置判決が出たあと、道垣内先生が全然分かっていないと批判をした評釈を書かれたときに、ちょうどゼミをやっていたので、今日の講義は非常に思い出深いものがありました。

担当調査官は高部さんだったのですが、実は色々な議論があり、結局、あのような判決になったそうです。
詳しいことは省きますが、さすがの最高裁も混乱することはあるのだということでわきまえておいた方がいいかもしれません。
もっともこうなったのは日本の抵触法学が混乱の極地にあるせいだと思われますが。

実務家の立場から末吉先生は講義をされるので、判例の理論を理解するということから肯定的に捉えるしかありませんが、この判決はかなり問題があることを覚えておくことも大事だと思います。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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