そんなのありか


5月も今日で終わりです。
今月は本当に早く過ぎてしまった感じがします。

さてロス疑惑では刑事事件以外にも沢山の訴訟が起こされて法廷闘争の様相を呈した点が珍しいですが、またもやものすごい訴訟を提起したようです。

*************************************************************************************************
ロス銃撃「米捜査に協力拒否を」 三浦元社長が国を提訴(日本経済新聞2008年5月30日)

米ロサンゼルス銃撃事件で逮捕され、サイパンで拘置中の元会社社長、三浦和義容疑者(60)=日本では無罪確定=は30日、国を相手取り、米側から日本に捜査共助要請があっても応じないよう求める訴えを東京地裁に起こした。
(略)
*************************************************************************************************

これでまず思ったのは、一体どういう訴訟を起こしたのかという疑問です。

行政事件訴訟法3条6項から、捜査協力要請に対する拒否の義務付けの訴えでもしたのでしょうか。
だとすると、抗告訴訟ですから対象となる行政の行為に処分性があることが要件となりますが、いくら広がってきているとはいえ、捜査協力に処分性があるとは思えませんよね。

だとすると、4条の当事者訴訟でも起こしたのでしょうか。
法律関係があるようには思えませんよね。

そもそも仮に上記の要件を満たしても、まだ捜査協力の要請がない段階ですので訴えの利益がないということも考えられそうです。

行政事件訴訟法の大改正により、いろいろな行政訴訟のアレンジが可能になり、そのせいで学生は苦労させられるわけですが、この件に関して使えるいい方法があるでしょうか。
難問ですよね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)