国内初のコンピューターウイルス作成者の摘発事例に著作権法違反で有罪判決


以前からお伝えしている、コンピュータウイルス作成者をアニメの画像を無断で使用したウイルスであったところを捉えて著作権法違反で起訴した事件の判決が、16日に京都地裁であり、懲役2年執行猶予3年の有罪判決になりました。
違法性はウイルスであるというところにありそうなのですが、著作権侵害というかなり無理のある構成ですが、それにはあまり言及していないような判決であるように報道では指摘されています。
もっとも、アニメ画像を使用したところについての言及があり、著作権侵害であることについての検討は当然しているように思われます。
さて、著作権侵害の点についてなのですが、このウイルスに限った話ではないですが、ネットで著作権侵害を行うと、回収が不可能ですので、犯罪がいつになっても終わらないことになりはしないかと思われます。
継続犯などか状態犯なのか問題とする余地もありそうです。
録画した動画をネットに流出させると、その後もコピーを繰り返すことになりますから、最初の流出行為とその後の主体は別であることも言えそうですが、本件のようなコンピューターウイルスだと、他人のコンピューターにおける複製行為までウイルス作成時にコントロールしているようなものですから主体が別とはいえないような気もします。
すると完全に抹消されていないのなら、依然として構成要件的結果は生じているということになるのでしょうか。
よく分からない点があります。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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