西武鉄道有価証券報告書虚偽記載で株価下落で損害を被った一部の個人株主の賠償請求が認容される


西武鉄道が有価証券報告書に虚偽記載をしていたため、上場廃止になりそのために株価が暴落したことがありましたが、これによって損害を被った個人株主が西武鉄道に対して損害賠償請求をした事件で、4月24日、東京地裁で一部の株主の請求が認容されました。

現在も保有している株主と、別事件になりますが信託銀行は請求を棄却されました。

市場と通じて購入した株主に対して賠償責任があると判断するのは極めて珍しい事例で、証取法・金商法の世界における画期的な裁判例であるという指摘があります。

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西武鉄道株虚偽記載、信託4行への賠償棄却・東京地裁(日本経済新聞2008年4月25日)

 西武鉄道の有価証券報告書の虚偽記載発覚による株価下落で損失を被ったとして、信託銀行が同社などに損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(難波孝一裁判長)は24日、請求を棄却した。一方で、個人株主らが起こした訴訟の判決では同日、一部株主への賠償を命じている。市場を通じて購入した株主にも企業側の責任を広く認定したものの「損害」の判断で明暗が分かれた。
(略)
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問題となった虚偽記載は粉飾決算などではなく、実はコクドが支配株主であることを隠していたということなのですが、とにかく虚偽であり当時の証券取引法違反です。

どういった制度設計になっているのか、判断が分かれたのはなぜなのか等については、追記します。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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