足したり引いたり


労働契約法は、国会審議の中でこれまでの判例法理に「何も足さず何も引かない」ことを明確にしたうえで成立しています。
ですので、秋北バス事件をはじめとする著名な判例で示された法理がそのまま条文になっています。

ここで慣用句的に使われた「何も足さない、何も引かない」ですが、これはサントリーのウイスキー山崎のキャッチコピーですよね。
山崎については何も足さない何も引かないという以上、サントリーのほかの製品は足したり引いたりしていることを自白しているというわけです。
その辺をちゃんと明らかにしているニッカウイスキーのほうが良心的なメーカーだと思います。

さて労働契約法は本当に何も変わっておらず、これまでの理解のままでよいのでしょうか。
実際には必ずしもそうはいえないような感じです。

一部でこれで労働強化がなされてしまうとか言うあおり文句があったりしますが、これは根拠がないとしても、就業規則の成立などの細かいところで新たな展開を見せています。
判例のままでしょとか安直に思っていたのは実は私の態度だったのですが、よく読まねばいけないなと痛感しています。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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