【蛇の目ミシン株主代表訴訟差戻審】元社長らに538億円の賠償命令


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蛇の目ミシンの役員が仕手筋に金員の交付を行い、回収不能になって会社に損害を与えた蛇の目ミシン事件では、それらの役員に対して株主代表訴訟が提起されています。
この事件では、最高裁で元役員らの責任を認めて破棄差し戻しが行われました。
この事件の論点と最高裁判決の要旨は以下のエントリーをご覧ください。
最高裁 蛇の目ミシン事件上告審で元社長らの賠償責任を認める
差し戻された東京高裁で、23日判決があり、元役員らに583億円という巨額の支払が命じられました。
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蛇の目株主代表訴訟、元社長ら5人に583億円の賠償命令(日本経済新聞2008年4月24日)
仕手集団「光進」元代表の恐喝に応じて蛇の目ミシン工業に巨額損失を与えたとして、同社の株主が旧経営陣に612億円の賠償を求めた株主代表訴訟の差し戻し控訴審判決で、東京高裁(宮崎公男裁判長)は23日、森田暁元社長ら5人に583億円の賠償を命じた。
 判決理由で同裁判長は、旧経営陣が光進の小谷光浩元代表=有罪確定=の不当要求に応じたことは「東証1部上場企業の取締役として稚拙で社会常識と懸け離れた対応だった」と指摘した。
(略)
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最高裁の示した判断に従っていますので、責任を認めたことは当然ですが、あまりの巨額さに驚きを禁じえません。
しかし、金額だけを比べるならこれでも会社に与えた損害の一部でしかありません。
管理責任を問われてしまった大和銀行事件のような場合なら、巨額賠償に同情する余地もありますが、暴力団への株式譲渡を恐れて仕手筋への金員提供という違法性明らかな事例ですので、致し方ない判断だと思われます。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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