著作権法違反で起訴のコンピューターウイルス作成者に懲役2年を求刑


日本国内ではじめてコンピューターウイルスの作成者が起訴されていることをお伝えしていますが、本日論告求刑公判が京都地裁であり、検察は懲役2年を求刑しました。
コンピューターウイルスの作成自体は、日本ではまだ罪になっていないため、本件ではアニメの画面を勝手に使用したウイルスだったことを捉えて、著作権法違反で起訴されてます。
さて、コンピューターウイルス作成そのものを処罰する刑法改正は国会に提出されたままいつになっても成立していません。
これは共謀罪と一緒になっているためです。
野党の反対でいつになっても動く気配がありません。
電磁的記録に関する捜索差押えの刑訴法改正まで一緒になっているのでもはや大変な弊害が出ているような気がしますが…。
とにかく、どのような条文になっているかを参考までに引用しておきます。
(不正指令電磁的記録作成等)
 第 百六十八条の二 人の電子計算機における実行の用に供する目的で、次に掲げる電磁的記録その他の記録を作成し、又は提供した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
  一  人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録
  二  前号に掲げるもののほか、同号の不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録
 2  前項第一号に掲げる電磁的記録を人の電子計算機における実行の用に供した者も、同項と同様とする。
 3  前項の罪の未遂は、罰する。
当該改正案に関する法務省のウェブサイトへのリンク
中ほどにある「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」がそれです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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