企業年金の減額が多くの企業で行われましたが、訴訟になるケースも出ています。
NTTで減額が認められなかったのが有名ですが、これは行政訴訟です。
それに対して、りそな銀行のケースでは、退職者がりそな銀行と企業年金基金を訴えているのですが、東京地裁は経営状況が極めて悪化しており減額やむなしという判断をして請求を棄却しました。
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りそな銀退職者訴訟、年金受給の減額認める・東京地裁(日本経済新聞2008年3月27日)
企業年金の受給額を平均13%減額したのは一方的な不利益変更で無効だとして、りそな銀行の退職者らが、同行と「りそな企業年金基金」に差額支払いなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、請求を棄却した。佐村浩之裁判長は「経営状況が著しく悪化し、減額はやむを得ない」と述べた。
(略)
判決理由で同裁判長は、同行の03年3月期決算は自己資本比率が4%を下回り、公的資金が投入されて事実上国の管理下に置かれていたと指摘。「全受給者の約80%が、厚生年金基金の規約変更に同意している」として減額を認めた。(00:31)
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