東京地裁、旧カネボウ株価格決定の申立てで会社提案を上回る360円と判断


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旧カネボウ株の株式買取請求につづく価格決定の申立てで近く東京地裁が判断(2008/03/05)の続報です。

東京地裁は14日、鑑定の結果どおり360円を公正な価格とする決定をしました。

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旧カネボウ株買い取り価格、「会社提示の2.2倍妥当」・東京地裁(日本経済新聞2008年3月15日)

旧カネボウの一部株主が保有株の適正な買い取り価格を決めるよう求めていた裁判で、東京地裁(難波孝一裁判長)は14日、1株360円とする決定を出した。会社側の提示価格162円の2.2倍の水準を妥当と判断した。今後、M&A(合併・買収)などを巡る株価算定の透明性が改めて注目されそうだ。
(略)
株主側は「少なくとも1578円」と主張。旧カネボウ側も決定価格は「不当に高い」としており、双方とも抗告する方針。(01:08)
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この鑑定結果は、株式買取請求の原因となる営業譲渡に先立って行われた公開買付時の価格と一致しているのですが、ただ持ってきたというわけではなく、コメント欄を通じてお寄せいただいた情報では、DCF法を用いて算出されているそうです。
ただリスクプレミアムの数値が奇妙であるともされていまして、偶然の一致ではないでしょう。

会社提案額より増額する判断ははじめてですが、このカネボウの事例はかなり特殊な経過をたどっており、この金額でも株主保護に十分であるかは微妙です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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