プロ野球を舞台にしたゲームで実在の選手が登場しますが、この氏名と肖像の使用許諾をするのは球団側か選手会かが争われた訴訟で、知財高裁は球団側とした第一審判決を支持しました。
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プロ野球選手肖像権、知財高裁も球団に使用許諾権認める(日本経済新聞2008年2月26日)
ゲームソフトなどでの選手名や肖像の使用許諾権がプロ野球選手と球団のどちらに属するか争われた訴訟の控訴審判決で、知的財産高裁は25日、球団に許諾権を認めた1審・東京地裁判決を支持、選手側の控訴を棄却した。中野哲弘裁判長は「選手は契約を結ぶ際に、プロ野球選手としての氏名や肖像を球団が独占的に使用することを認めている」と認定した。
判決によると、選手が球団と交わす野球協約に基づく統一契約書の条項には「選手は、肖像権のすべてが球団に属し、球団の宣伝目的のためにいかなる方法で利用しても異議を申し立てないことを承認する」などと規定している。選手側は「不合理な契約」と訴えたが、中野裁判長は「規定自体は民法や独占禁止法の観点からも公序良俗に反しない」と判断した。
(略)
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