本当の無知とは


今日の日経夕刊で、詐欺などで高齢者が狙われているという記事が載りました。

最近、自費出版大手の破産が話題になりましたが、これは団塊の世代を狙った詐欺的な商法であったことが問題視されています。
このほかにも、津々浦々で、退職金を手にしたにわか資産家を狙った違法か違法でないにしても搾取的なビジネスが行われているようです。

その記事ではそういった事件について詳しい専門家のコメントとして、団塊の世代は自分に自信があるために、自分の判断を過信して引っかかってしまうという趣旨のことが掲載されていて、非常に納得がいきました。

高度経済成長期を担い、人生でかなりのことを達成して、制度の崩壊前に何とか逃げ延びた団塊の世代は勝ち組に思えるのかもしれません。

狭い世間の話で恐縮ですが、自宅の周りはちょうど団塊の世代の退職者ばかりですが、何かにつけて自分のしてきた仕事の成果と自分の専門的知識のご披露になります。

自分に自信がありすぎるせいか、近隣住民がどういう属性かに一切無関心らしく、東大法卒であり東大大学院修了の私に法律について教えてくれる老人がいます。
それがとてつもなく間違っていて、組合の規約には法律の適用がないなどとのたまってくれます。

労働組合を長くやってきたそうで、彼にとって組合というと労組しかないのかもしれませんが、労組でも法律の適用はありますから、二重に間違っています。
もっとも法律など無縁のとんでもない労組はいっぱいありますから、そういうところにいたのかもしれませんね。

また団地の財産管理組合の会費を、マンションの管理組合の組合費と誤解して、マンションでは持分を部屋の面積で決めることから、一戸建ての住宅の敷地面積を測って、面積に応じた会費にしないと違法だというバカなことを言う人もいました。
マンション管理組合の理事長をやったことが人生最大のハイライトだったようで、その話ばかり聞かされます。

公衆の面前でいかに間違っているかを明らかにしてやろうかとも思いますが、食い物にされていてそれにも気づかない方たちにこれ以上追い討ちを加えるのはかわいそうにも思えたりします。(とはいってもマンションのバカはさすがに、本当に敷地面積で会費をとりそうだったので撃破しました。非常に恨まれましたが、私自身には悔いるところは全くないです。)

というのは、今自宅の周辺には、地元の怪しげな会社のセールスが暗躍していて、おろかな老人たちはすっかりとりこになっているのです。

にわか資産家たちの末路や哀れです。
本当に金を持っている人は、自分の金をちゃんと自分で守れる人です。
そういう人は、自分ではだめなときはためらわずに、しかるべき対価を払って専門家を雇うんですよね。

団塊の世代の退職金で個人の金融資産が1500兆円だとか言われており、これを上手く生かして日本の活力をという論旨が日経によく載っていますが、多分それらの資産のある程度は投資にまわるのではなく、闇に消えてしまうと思います。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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