法制審議会保証制度部会、包括根保証無効化の試案をまとめる


法制審議会の部会の一つである、保証制度部会は、24日に開催された審議会で、個人がする保証で無期限かつ無制限の保証債務を負わせる包括根保証を無効とする試案をまとめました。記事はこちら

根保証は、「ねほしょう」と読みます。
講学上の分類で、法的な概念ではありません。

一般的には、保証は、特定の債権に対して個別に設定するものですが、それを継続的な関係から生じる一連の債権に拡大してまとめて保証をしてしまうのが根保証です。それを包括化してしまうわけで、特定当事者間のありとあらゆる債務を保証するという内容の保証契約ということです。
こういった保証契約は、中小企業への貸付に際して、オーナー経営者に求めるすることが多く、会社経営に事実上、無限責任を負わせてしまうことになり問題とされてきました。そこで今回、無効とする方向になったわけです。

保証とは、人的な担保ですが、物的な担保である抵当権でも、包括根抵当を観念することは当然できます。
現行法は、包括根抵当に関しては無効としています。
認めると貸し手が必ず包括根抵当を求めることになってしまうため、抵当権の機能が害されると考えたからですが、今回の試案も大体同じ発想に出たものといえそうです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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