太陽誘電が、自らが保有するDVD-Rの特許が侵害されたとして、台湾のメーカー二社をアメリカで提訴したことが明らかになりました。
*************************************************************************************************
太陽誘電、台湾2社を提訴・DVD―R特許、無断使用で(日本経済新聞2007年12月9日)
太陽誘電はDVDレコーダーに使うディスクである「DVD―R(追記型)」の自社製造特許が侵害されたとして、台湾の大手ディスクメーカー2社を米地裁に提訴した。特許の無断使用に対する損害賠償を求めている。DVDディスクでは松下電器産業も昨年、台湾最大手を特許侵害で提訴。安価な製品で市場シェアを伸ばす台湾勢に特許訴訟で対抗する動きが広がってきた。
太陽誘電は10月末に台湾3位のプロディスク・テクノロジーとその米関連会社、11月下旬に同2位のライテックと同社の米販売子会社をカリフォルニア州の地方裁判所にそれぞれ提訴した。ディスクの記録層の構造や、記録パターンの形成方法など製造上、不可欠な特許3件を無断使用、特許料の支払いにも応じていないとしている。(09日 13:28)
*************************************************************************************************
アメリカでは特許は連邦政府の管轄なので、提訴したのはカリフォルニア州の連邦地方裁判所だと考えられます。
記録型DVDは、CD-Rと異なり品質が要求されるため、登場当初は日本製でないと信頼性が危うかったのですが、最近は台湾製の躍進が著しいようで、特許侵害にも敏感にならざるを得ない状況になってきたようです。