裁判所の出す判決には、どうしても無理解が付きまといます。
私もかつてはその気があったのですが、判決全文をじっくり読んでみると、さすがに最高裁判決はよくできています。
理由付けが一番すっきりしており、頭のいい人が熟慮を重ねて書いたのだなとよく分かります。
銀行制度や行政寄りであったこともありますし、ドグマに拘泥しすぎて、バブルの後始末を長引かせ、傷跡を広げた気もありますが…。
判例百選を読んでいると、色々な大学で使えるように様々な人が解説を書いていますが、「判旨に反対である」とかえらそうに書いていても、当の判旨の方が説得的であることはよくあります。
ちなみに東大法学部教授では絶対ありえませんが、法律学者は、自分の専攻しか分かっていない人がそれなりにいます。
そのため、要件事実論を全く知らないのに判決についてコメントしているものが結構あり、主要事実と間接事実の区別がついていない解説がいくらかあります。
皆さん探してみてください。