この間、裁判官から聞いた話では、「やっぱり民法は我妻だ」と仰っていました。
内容が非常に深くて、どんな問題でも立ち返って考えることができるとのことでした。
そこで仰っているのは、ダットサンのことではなくて、岩波からでているもののことだと思いますが、やはり実務家は非常に我妻栄に信頼を置いていることが分かりました。
昔弁護士になった方が、上告理由を書くに当たって、有斐閣双書の9冊の民法シリーズを引用していたりするのをよく見るので、その後のフォローをしていないだけなのか、伝統あるテキストの方がいいと思っているのかは、よく分からないところがありましたが、実務家の観点なのかもしれませんね。
ロースクールの図書にも当然、我妻民法は入っていますが、ぼろぼろになるほどには使い込まれていません。
丁寧に扱うべきですから、ぼろぼろになることの方が本当はおかしいのですがね。