持ち帰り弁当販売の大手「ほっかほっか亭」は、フランチャイズ形式をとっていますが、総本部があり、その下に都道府県単位での営業管理をする会社があり、さらにその下に個別の店舗があるという複雑な形になっています。
総本部が、株式会社ほっかほっか亭総本部
東日本と九州で展開するのが、株式会社プレナス
西日本で展開するのが、株式会社ハークスレイ
となっています。
ただし、これらの会社間の関係は非常に複雑で、総本部はハークスレイの子会社となっています。
さて、このような状況下で、総本部とプレナスとの間で紛争が発生しており、法廷闘争になっているものもでています。
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プレナスとの契約、5県で更新拒絶・ほっかほっか亭総本部(日本経済新聞2007年12月1日)
九州と東日本で持ち帰り弁当チェーン「ほっかほっか亭」を展開するプレナスは1日、同チェーンの営業権を管理するほっかほっか亭総本部(東京・港)から埼玉、群馬など東日本5県における地区本部契約の更新を拒絶する旨の通知を受け取ったと発表した。プレナスは「一方的な拒絶には何ら理由が無い」として営業を続ける考え。
総本部は昨年6月、関西・中四国地区で「ほっかほっか亭」を展開するハークスレイの子会社となった。プレナスは昨年末に総本部に商標使用料の一部支払いを求めて同社を提訴。総本部も今年10月、ビル内でのワゴン販売が地区本部契約に反するとしてプレナスを提訴している。(07:01)
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上記報道とその他の情報から紛争は3点確認できました。
・プレナスが、総本部に商標使用料の支払を求めて提訴
・総本部が、プレナスに対して、プレナスの東京オフィス内で行われているワゴン販売を契約に反するとして提訴
・総本部がプレナスに5県での地区本部契約の更新を拒絶
どこにどのような権利が帰属しており、どういう契約をしているのかさっぱりわからないのでなんともいえませんが、資本関係だけから見ると、営業エリアの異なる二社で争いになっているのかもしれません。
ほっかほっか亭は、以前にも九州で地区本部が独立してしまい、その後改めて対抗する形で再進出をしたことがあり、どうも営業エリア分割でこじれてしまう傾向があるようです。