親切心から…東大ロースクール入試に関するアドバイス


明日はいよいよ、東大ロースクールの論文試験です。

せっかくですので、特に他大学から東大を受験される方に、論文回答にあたってのアドバイスを差し上げましょう。

東大法学部では使うと心象に著しく悪影響を与える表現がありますので、それらを使わないようにご忠告申し上げます。

思うに…よく最高裁判決で、書き出しにこう書いてあることが多いので、司法試験予備校でもこんな書き方をしていることがありますが、これを東大でやると不合格にしてくださいと宣言しているようなものです。
「何をえらそうに」ということなのですが、それに加えて予備校でこういう表現が使用されているため、「思うに、とか書く答案に限って、内容がくそである」と教授が感想を漏らされており、「思うに」があるだけで、悪い印象を与えます。

もっとも東大法学部教授は、「思うに」がなくても「くそ」な答案は一瞬で分かりますがね。

同様の理由から「けだし」「思料する」とかはやめたほうが無難です。

(判例同旨)…これも予備校で教えることだと思いますが、自分の見解を述べた後、括弧でくくって判例同旨とつけるのがよくありますが、そんな判例がなかったり、判例はすべて事案判決であるため事実をよく読むとちょっと違うというとき、安直に内容に触れずに「判例同旨」とやると自分の不勉強をさらしているようなことになり、悲劇的な結末を迎えます。
曖昧な理解なら書かないほうがよいと松下教授は仰っています。

同じく(通説同旨)も、通説とはどの説のことだというので、教授がかちんとくる可能性があります。租税法の金子説みたいに圧倒的な巨人がいるなら話は別ですが、通説といっても内容が判別できない可能性があるので、学説に言及するならその内容を書いたほうがよいでしょう。

ではがんばってください。
誰のための親切なのか、若干怪しいですが…。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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