経済産業省、情報窃盗罪の新設を要請へ


YahooBBからの顧客データ流出事件など会社から情報が持ち出されるケースが後をたちませんが、経済産業省はこれに対応して、情報を盗み出した場合を処罰する「情報窃盗罪」の新設を法務省などに要請することにしました。記事はこちら

刑法の窃盗罪では、客体である財物は有体物とされています。
このため、会社から情報を盗む場合、紙にプリントアウトした場合はその紙の窃盗、CD-Rにでも焼いた場合はそのCD-Rの窃盗という構成で処罰せざるをえません。
このため、ネットワークを介して盗んだ場合、特に有体物を盗っていないので、処罰できなくなってしまうわけです。

そこで改正してくれということなのですが、どう改正するかはかなりの難問です。
電気は有体物ではありませんが、財物とみなす規定があることで電気窃盗が成立します。ここからいくと会社の保有する情報を財物とみなす規定をおくことになりますが、これでは、線引きがわかりにくそうなので、かなり無理がありそうです。

他の方法ではかなり大規模な改正が必要になりそうで、法務省がOKするが微妙です。
果たしてどうするのでしょうかね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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