やって後悔する方がいいって言うよね


薬をもらいにお医者に行ったら、ついでに血まで抜かれました。
頻繁に検査ばかりしていると、なんだか日常でも意気が上がらなくなります。

さて話題変わりまして、
日本は、統計が正しくないのに数字が好きという傾向がありますが、食料自給率はかなり定着したマジックなのではないかと思います。
いつも低い数字になって、食糧安全保障の観点から好ましくないという結論に落ち着くわけですが、世界的には食料自給率をあまり算出していないそうで、日本がそれらの国の分まで計算して、勝手に比較しているのが事実のようです。

各国が算出していないのは、食料輸出国なら知っても仕方がない話ですし、ヨーロッパはなんでも域内でまかなうように考えるので出さなくなってしまったようです。

日本は低いわけですし、統合した地域にあるわけでもないので算出することに意味がないとまではいいませんが、カロリーベースや重量ベースで算出したりするので、怪しくなります。しかも飼料まで入れてしまうので、低くなって当たり前です。
やたらと低く見せることで、自給率向上の認識を作り、農業への生先支出への理解を醸成しようという意図があるのではないかと思われます。

ただ、食料自給率が低いと危ないねというのは、すんなり理解できる話です。
実は、食糧を輸入に頼るのは危ないという言説は、ローマ帝国の時代からあった見解です。
ローマ帝国最大の歴史家であるタキトゥスはその著書の中で、主食の小麦を輸入に頼る帝国の政策を批判しています。
しかし、この輸入といっても、外国からではなく、同じ帝国領内である、エジプトや北アフリカからの輸入でした。
大規模農場を抱えるこれらの地域の生産性の前に、本国イタリアの農業は太刀打ちできなくなり、付加価値の高い商品作物への転換してしまったためです。
よって、タキトゥスの見方には、属州を帝国の本当の一部とみていないことがでているわけです。
しかし、多分帝国の輸入政策は、一方で安全保障をローマ軍が保証することで属州も本国イタリアもお互いになくてはならない存在になるという共同体を作る点にあったと思われます。
そこまで考えないタキトゥスは、それでも危ないと思った慎重な人だったのかもしれません。

さて翻って今日の日本ですが、WTOと自由貿易協定の広がりのもとでは、農業を政策的に支えるというのは、統計を見て国民がいかに賛意を示してくれたとしても、もはやできなくなりつつあります。
そういった情勢下で、ローマ軍団の軍事力に変わる輸入する側の切り札は何なのか、問われるところです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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