社会的存在とはいうけれど


社員というと会社で働く人一般を指すというのが、日本語の第一義のような感じがしますが、法律の世界では社員というと、出資をしている人のことで株式会社では株主のことです。
一般的用語としての社員は、法律の世界では従業員とでもなるでしょうか。

最近、日経に掲載された囲み記事によると、従業員の事を指して社員と呼び始めたのは、カネボウだったそうです。
よくまあ定着してしまったものだと感心しますが、このような用語法にも、会社に対する見方が反映しているかもしれません。
逆に、この用語法が日本人の会社観に作用したかもしれません。

語源となった会社自体が消滅のような事態に陥ったことからも分かるように、日本の会社をめぐる環境は著しく変わり、厳しい競争の世界に入ってしまった観があります。
しかし、一部の超優良企業は別として、著名な大企業からして、相変わらず総じて労働生産性は著しく低いですし、利益率も概ね世界的な標準からは著しく低いのが現実です。

とある経験からですが、株主価値の向上とかお客さま第一とかいっていますが、全然そっちの方を見ていないといっても過言ではありません。
実はまだまだ生ぬるいのかもしれません。
でも旧来型の日本企業と明らかに変わったのは、社員のための会社ではなくなりました。
明日も今日と同じく存続すること自体が自己目的化しているそんな感じです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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