これも思い出に


今日はとてつもなく久しぶりに山口厚教授の講義を受けました。
1999年度の刑法第一部以来ですので、8年ぶりになります。
なんだかやせたように見えましたが、講義の充実振りは相変わらずで、安心しました。

さて昨日書けばよかったのですが、10月1日付で東大法学部で偉大な業績を残された内田貴教授は法務省参与となられまして、東大を離れられました。
民法の債権編の改正に本格的に取り組まれるということです。

内田教授には、私は民法第一部を教わりました。
これも8年前のことになります。
私の一年前の学年は、森田修教授の初めての民法第一部にあたり、4割近い不可を出したとされており、非常に戦々恐々で望んだのですが、ふたを開けてみると大変充実しており楽しい民法でした。
もっとも極めて身近に不可を食らった人がいたことも記憶しています。

講義にメリハリをつけようという配慮で、内田教授は判例の事実を少し詳しくエピソードとして話されることが何回かあったのですが、特に印象的だったのは、条件成就の誘導のところで出てくる、アデランスとアートネイチャーの特許紛争の事件の話です。
これは、客を装ったアデランス側がが特許侵害製品を作ることを強く要求したために、アートネイチャーがやむなく応じたものということで不成就とみなせるという結論になっているのですが、実際には強く要求してアートネイチャーが折れると、すぐに奥からとってきたというような経緯があったらしく、なんだか怪しいというエピソードでした。
そういう風に笑い話をする内田教授でしたが、顔が引きつっていました。
その理由はご想像にお任せします。

だんだんと私がいた頃の東大法学部が思い出になっていくなあと感じる日々です。
もっともこちらも当時のままではなく、当時の成績と関係なく、勉強したことをまるで忘れているんですがね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

One thought on “これも思い出に

  1. 内田先生が東大を離れたらしいと今日初めて知り,ここにたどり着きました。下手すると,僕らが新司を受ける際,債権法が変わっているのかもしないですね。(まぁ僕はどちらでも淡々と受けるだけだが。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)