今日の日経朝刊に小さく載っていましたが、GEが消費者金融のレイクを売却することに決めたようです。
日経はすでにレイクを売却の方向という先行記事をすでに出していたので、今回の本決まりに関する扱いは小さかったですが、やはり印象深いものがあります。
理由は貸金業規制法改正に伴い、利益率が悪くなるからのようです。
ジャック・ウェルチの「わが経営」で「レイクはいい買い物だった」のくだりが出てきます。
成功例の華々しい一つですが、こうして程なくして手放すことになるのだから、ビジネスの世界は成功物語で終わることはないのだなということを改めて認識します。
もともとGEは買ったものをうまくいかず手放すことも多いので、別に驚くことはないのでしょうが、ファイナンス部門はウェルチ時代のGEの好業績の立役者だったので、この移り変わりには、経営者が変わったことによる変化も反映されていることでしょう。
そしてそれは概ね正しいと思われます。
翻って、よく知っている日本の会社がありますが、経営資源の最適配分の考え方は皆無でして、やらなくていいことばかり熱心にやって毎日過ごしています。
大規模な組織だと何か考えているのだろう、意図があってやっているのだろうと思うものですが、実は何も考えていないのだということを痛切に教えてくれました。
この実体験は一生の宝物です。