最高裁に行く


昨日のことですが、刑事訴訟法の大澤教授のつてでロースクールのクラス企画で最高裁の見学に行ってきました。

本来なら詳しく内容を書くところですが、事情によりとても書けないので、省略します。

話題は裁判員制度が主だったのですが、やはり東大ロースクールの学生ともなると、裁判員制度には否定的なようです。
私が学部生時代に受講した英米法第一部で先生が陪審制に賛成か反対かをきいたとき、大半が専門的な裁判官に裁かれたいという理由で反対でしたが、そのときと大体傾向は変わっていないようです。
裁かれたいではなくて、自らが裁く側あるいは関与する側になることを前提にした価値判断かもしれません。だとしたらギルド的な発想ということになりますが。

会社員だった頃は、裁判員になればその分、仕事を休んでめったにない経験をすることになるのでいいのではないかと思っていたのですが、今の私だとこのまま行けば法曹になってしまうので、裁判員になることはありません。

ですのでなんとも評価しがたいのですが、裁判のあり方をかけるためのある種のショック療法として一般国民の参加を契機とするというのは納得できます。
というのは何かに迫られているわけでもないのに当事者が自助努力でよい方向に変えようと動くことは、絶対にないからです。
困った状況やなにか外部の力によって迫られてやるのでなければ、絶対に変わるということはありません。
その組織がいかに知性の高い人で構成されていようがこれは変わりません。
この点に裁判員制度の最大の意義があるのではないかと思います。

自分の身辺が脅かされていないと、やるべきことはせず、しなくていい下らないことを本当に善意から行う傾向があります。その結果後で恐るべきつけが回るというのが人間社会の常ですね。
そこまで行き詰るまえに改革の方法に動いた司法は、稀有なのかもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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