第2回目となる新司法試験の合格者発表がありました。
合格人数では東大が一番ということになりました。
受験者 304
合格者 178
合格率 58.6%
合格率では、一番ではなく、まだまだ高いところは他にあるという結果でした。
未修既修を分けないとこうですが、既修だけみると、合格率は 62.2%です。
未修者の合格率は、48.1%となります。
未修既修は各大学によって内実が非常に異なるので、比べてもあまり意味がない可能性が非常にあります。
東大に限っていうと、未修既修の別は本人の認識によるということになっているので、「隠れ既修」とか呼ばれていますが、じっくり勉強することを志向している法学部の新卒の方がいるようです。
そういうことを踏まえて考えると、本当の意味での未修者の合格は結構厳しかったかもしれません。
また、昨年失敗して今年リトライされた方を含めても、304人の受験者となっていて、ほぼ一学年分にとどまっています。
これはある程度の人数が受験を回避したことを示していると見るのが妥当でしょう。
今年はあきらめて一年留年した方がそれなりにいるという話は聞こえてきますので、これまた実質で考えたら、合格率はもっと厳しい可能性があります。
もっともこの点は、5年以内3回の制限のせいで誘引されているものなので、東大プロパーの問題ではないと思われますが。
東大ロースクールは志の高い教育をするといっており、試験の合格実績に一喜一憂しないと前々から宣言していますが、果たしてどうなのでしょうか。
これは満足すべき結果なのか、それともまずいと思われるのか、今度聞いてみようかと思います。