アメリカ下院で先発明主義から先願主義への変更を含む特許法改正案が可決される


アメリカ、先発明主義をついに放棄 主要国で特許の審査基準が統一の方向へ(2006/09/26)でお伝えしましたが、先進国中で唯一、先発明主義を採用するアメリカがとうとう先願主義に移行して世界の大勢と平仄を合わせることになりましたが、その具体的な動きがありました。

アメリカの下院は、7日、先願主義への変更を含んだ特許法改正案を可決しました。

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米下院、特許法改正案を可決・「先発明」から「先願」主義へ (日本経済新聞2007年9月8日)

【ワシントン=藤井一明】米下院は7日の本会議で、特許法の包括的な改正法案を賛成多数で可決した。特許に関して誰が先に発明したかを重視する「先発明主義」から、出願した日付を優先的にみる「先願主義」に転じる内容で、実現に一歩前進した。上院の審議や大統領の署名には不透明な部分も残るが、成立すれば米国での特許紛争を巡る環境は大きく変わる。日本企業の戦略にも影響を及ぼす見通しだ。

 下院を通過したのは2007年版の特許改革法案。特許侵害の補償額を決める方法の見直しや異議申立制度の強化も盛り込んでいる。
(略)
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法案が成立するには、この後、上院での可決と大統領の署名が必要ですが、上院の趨勢もさることながら、ブッシュ大統領は先願主義への移行とは別の部分(特許の紛争処理手続きに関して)でこの法案に反対しており、このままではまず成立しないと思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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