謝罪文化と人権


日本国憲法には19条で内心の自由(思想及び良心の自由)が定められていますが、これは諸外国を比較してみてもあまりというか全くもって珍しい規定です。

世界的には当たり前のこととされていて規定されていないのがもっぱらだと、確か高橋教授に聞いた様な気がしますが、とにかく日本はそういうことになっています。

一方で日本は謝罪文化の国とされていて、謝罪ということを重視するとされています。
そのため謝罪は法的責任を認めることになるため中々したがらないアメリカからは奇異に見られるわけです。
私はマスコミが不祥事の際に「謝罪をしないのか」みたいにきいてばかりいるだけで、一種のテンプレートであるだけなのではないかと思っていたのですが、国民意識に謝罪は浸透しているそうです。

さて、謝罪に関してですが、判例を勉強していればでてきますが、最高裁は、名誉毀損に関して謝罪広告を強制することを是認しています。
実際には代替執行ということになりますが、勝手に「謝罪します」という広告を出されてしまうわけです。

わざわざ憲法19条があるのにこのようなことになっているというのはかなりおかしな話で、国民意識を優先させているのか、それとも憲法にわざわざ規定しているのだからかなり意味のある内心でないと保護に値しないと思っているのかもしれません。

このおかしなコントラストにはやはり引っかかるものがあります。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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