知財高裁、メジャーリーグ・カブスのロゴを商標と認める 特許庁の認めなかった審決を取り消し


知的財産の訴訟は毎日大変な数の判決がでているので、網羅的に取り上げられませんが、割と身近に感じられる事例で特許庁の審決を取り消す判断が知財高裁によって示されましたので、記録しておきます。

事案は、アメリカのメジャーリーグが球団のロゴを商標登録しようとして、シカゴ・カブスのロゴが、CUBSと読めず、スイスの銀行のUBSと似ているとして、商標登録が認められず、取消審判でも判断が覆らず、知財高裁に対して審決取消訴訟を提起したものです。

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カブスのロゴ、商標権認める・知財高裁(日本経済新聞2007年8月9日)

米大リーグ球団「シカゴ・カブス」のロゴが商標登録と認められるかどうかが争われた訴訟で、知的財産高裁は8日、商標と認めなかった特許庁審決を取り消す判決を言い渡した。「日本人選手の活躍で大リーグへの関心が高まっており、カブスのロゴも相当知られている」と判断した。

 カブスのロゴは英語名(CUBS)の頭文字「C」の中に「UBS」と横書きしたデザインで、「カブス」と読めるかどうかが争点だった。

 米大リーグ側の出願に特許庁は登録を認めず、不服審判でも「『ユービーエス』と読め、スイスの金融機関(UBS)などの商標と類似している」と退けていた。(07:00)
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知的財産高等裁判所平成19年08月08日判決 平成19(行ケ)10061審決取消請求事件

シカゴ・カブスのウェブサイト
左上に当該ロゴがあります。

UBS日本のウェブサイト
左上にロゴがあります。

UBSとだけ書いてあるシンプルなものですが、UBSの部分は、似ているといえば似ていますが、全体から見ればどうみても違いますね。

この事件の飯村裁判長にはお会いしたことがあります。
やはり裁判官も専門分化の時代なのか本当に知財一筋の方です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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