政治理論の実証


アメリカでは政治などの文系学問も科学的にできると考えます。
そのため社会科学と呼称するですが、政治も理論化されています。

どれも、必ずしもそうはいえないこともあるだろうとか日本独自論とかが登場してきて中々公理といえるような地位までは得られないのですが、最近知ったものの中で、ぴんと来たのがあります。

それは、民主的政治過程は、多数派は選好が弱いため実は少数者によってキャプチャーされているというものです。
要するに多数派というのは、抽象的に集まっているだけのため、特に実現したい政策課題を有する少数派に引っ張られてしまうということです。

イタリアの中道勢力の存在意義やフランス政治の永遠の沼沢構造を説明できて非常に通用力がありそうですが、さらに日本にも当てはまることが分かってきましたね。

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民主、郵政民営化凍結法案など提出へ(TBS2007年8月9日)

 民主党は、9日午後にも、年金保険料流用禁止法案と郵政民営化実施凍結法案を参議院に提出する方針です。野党が過半数を獲得した参議院でまず法案を審議する「参院先議」の手法を使うことで、与党を揺さぶる戦術です。
 民主党は午前中、2つの法案の提出に向けて準備を進めていますが、年金保険料を給付以外に流用することを禁止する法案は民主党単独で、郵政民営化の実施を凍結する法案は、国民新・社民、両党との共同提出となる見通しです。
(略)
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超少数である国民新党の政策に付き合ってあげるわけですから、国民の多数意思とは関係ない政策が優先されようとしています。
これはまさに上記の現象といわざるを得ません。

それとも民主党は本当は労働組合に配慮して、郵政を再国営化したいのでしょうか。
だったらそのことを表明しておくべきでしたね。

大学のサークルOBにも民主党の代議士がいますが、会ってみて政権を担当するのは無理ではないかと思ったことがあります。
政治を志しているとかいう大学生が多数出入りしていて、こんなところにいないで勉強しろよと思ったことも覚えていますが。

これは、若くて青臭い民主党ためだったのですが、上記のような態度は実はただの労働組合に迎合する政党であるということです。
私は会いに行ったときと内実は変わったようですが、政権担当能力に疑問符がつくのは変わっていないと私は思います。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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