EU、中ロファンドの買収を警戒して、黄金株を検討 対象企業は限定の方針


日本で黄金株がもてはやされたときに、世界的には黄金株は廃止の流れだったのですが、ここに来て当時は廃止で動いていたヨーロッパで、欧州委員会が外国ファンドによる欧州域内企業買収を警戒して、黄金株の検討に入ったことが明らかになりました。

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EUが黄金株検討、中ロファンドの買収警戒(日本経済新聞2007年8月6日)

【ブリュッセル=下田敏】欧州連合(EU)は外国の投資ファンドなどによる域内企業の買収に備え、EUや加盟国政府が保有する「黄金株」制度を導入する検討に入った。中国やロシアなどの政府系ファンドが安全保障にかかわる欧州企業を買収し、経営権を握るのを阻止するのが狙い。EUは「欧州の利益」を損なう場合に対象企業を限定する方針だが、過剰な保護主義に走れば市場経済の原則が揺らぐ恐れがある。
(略)
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念頭においているのは、中ロのファンドとされていますが、黄金株を使用しての買収防衛は発動相手を特定するものではないので、実際には柔軟に運用できると思われます。

日本では、中国企業による買収の実例がちらほら出ていますが、ヨーロッパではもっとあります。
まさに企業を解体して設備を中国に持ち去ってしまったケースもあるようで、かなり刺激的なこともあるようです。

黄金株については、日本でも話題になった当時に、「黄金株ってどうかな」という話を結構聞きまして、できるなら導入したいなと思う経営者が結構いるのに驚きましたが、だめでしょうと毎回話していました。
当時、日経でもよく取り上げられており、政界からも後押しする声がありましたので、それならと思ったのでしょうね。
ビジネスローというとお堅い分野のはずなのですが、何だかんだいっても、ブームみたいなところがあるのだなと思ったのを覚えています。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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