人権の世界


石川教授の上級憲法はいつも新鮮です。

今日は、やっぱり中間団体排除だろうという思いを新たにしました。

(前の)学生時代から近代立憲主義の誕生の経緯から、中間団体、とくに宗教勢力に対して懐疑の目を持っていたのですが、上級憲法を学んで改めて理解が深まります。
特に社会人時代にあまり感心しない結社を目の当たりしましたので、中間団体と個人の人権は対立するのだということが痛いほどよく分かります。

NHKが「そのとき歴史が動いた」で宗教の話を取り上げて、「戦国時代にあって平和を目指した」みたいな取り上げ方をよくしますが、かなり安直に思います。
信長が殺戮したのは極端としても、どうしてああいう動きになったのかは非常によく分かる気がするのです。

戦後、信教の自由を憲法は保障しました。これは非常に重要なことですが、これは宗教について思考停止を意味するものではないはずです。
同時に政教分離も規定していますし、憲法は非常に妥当な組み合わせを採用しているのです。

教条主義者がお経のように憲法について語る内容よりも、大事な内容が憲法にはあるのだと改めて感じました。

ちなみに結社の否定、個人の人権尊重、信教の自由などが近代の人権宣言では大体入っていますが、人権の概念を除いて大体これと同じ内容を持っていたのは古代ローマでした。
歴史は前に進むばかりではないことを改めて感じさせてくれる一事です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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