東京地裁、スティール・パートナーズによるブルドックソースの新株予約権発行差止め仮処分申立を却下


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6月24日に株主総会で承認されたブルドックソースの買収防衛策ですが、標的となったスティール・パートナーズがすでに申し立てていた新株予約券発行差止めの仮処分申立の決定が、28日に東京地裁でありました。
東京地裁は、スティールの申立を却下しています。
東京地裁平成19年06月28日決定 平成19(ヨ)20081株主総会決議禁止等仮処分命令申立
決定の部分だけで40ページもあります(その後ろ20ページ余には当事者の主張などがつけられています)
まず、スティールにだけ新株予約権行使を認めず、会社が買い取るという内容についてですが、株主平等原則には反しないとしました。(21ページ5行目参照)
理由としては、特別決議を経ていることと適正な対価が交付されることが述べられています。
株主に判断を委ねるべきという姿勢が随所に示されており、買収防衛策の必要性判断もそうだとされています。その判断が合理性を欠く場合は否定されるというべきとしています。
また、スティールが急に公開買付に打って出たという経緯を否定的に評価しており、それは翻って株主に考慮する時間を与えなかったと結論付けています。株主による判断の尊重という一点で一貫していると思われます。
当然ですが、スティールはこの決定を不服として、即時抗告しました。
スティール・パートナーズのリリース

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

One thought on “東京地裁、スティール・パートナーズによるブルドックソースの新株予約権発行差止め仮処分申立を却下

  1. ブルドック 防衛策発動 スティールに経済的補償

    新株予約権 23億円で買い取りへ ブルドックソースが11日、国内で初めてとなる新株予約権を使った買収防衛策を発動した。敵対的買収者である米系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパンから新株予約権を約23億円で買い取るという「経済的補償」を取り……

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