朝から重い話題を連日みていると…


この間の日経の政治面に、「みのもんたの朝ズバッ」の影響力を政治家が気にしているという記事が載りましたが、うちでもNHKに愛想をつかした親が毎朝見ています。

そこでここ連日朝出かける前に目にすることになったのが、光市母子殺害事件の差し戻し審の件なのですが、これはさすがに理解しがたい展開を見せているといわざるを得ない感じがします。

私は刑事はあまり詳しくないですが、最高裁はなぜ自判しなかったかのか疑問です。

当該最高裁判判決は以下です。
最高裁判所第三小法廷平成18年06月20日判決 平成14(あ)730殺人,強姦致死,窃盗被告事件

最高裁は、量刑の不当として刑訴法411条2号に該当するとして破棄していますが、この場合、事実と証拠が出尽くしているなら413条但書から自判できます。

条文上は差し戻しの方が原則ですが、最高裁が刑事事件で破棄をするときは、自判することの方が比率としては多いです。
しかし、やはり死刑となると慎重に審理しないとということのようで「本件において死刑の選択を回避するに足りる特に酌量すべき事情があるかどうかにつき更に慎重な審理を尽くさせるため」としています。

人権侵害である刑罰を課す以上、意味がなくてはとても正当化できないと思いますが、やはりそれは究極的には犯罪の抑止効果に求めるしかないのではないかと思います。
すると司法に対する国民の信頼を揺るがすような事態は犯罪抑止にとってはマイナスではないかと考えるようになりました。

集中審理など司法も試行錯誤しており、その方向を向いているとは思いますが、こういった非常にショッキングな事件ではより一層国民の目が向いていることを考えなくてはいけませんね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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